年末の週末を利用して砂漠に行ってきました。1泊3日の弾丸ツアー、初日の出を砂漠で拝むことを目標に、バスを乗り継ぎウジダを出発してから約12時間、砂漠の入り口の町、エルフードへ到着。同期隊員の家で少し休ませてもらい、昼前に出発し、15時前に砂漠の近くのホテルへ。そこからラクダに揺られてテントまで。
今回、印象的だった大きな自然のことを2つ。
ひとつは夜の星。かなり寒かったけれど、焚き木から離れて、真っ暗の中、みんなで砂漠の夜の空を見ました。言葉足らずでその様子を上手く書くことができないのが残念なくらい、ほんっっとにきれいでした。みんなで必死になって流れ星を探しました。ずっと昔に生きていた人たちも、同じようにこんなきれいな星空を見て、いろんな物語を考えたのですね。天の川もきれいに見えました。ずっと見ていても飽きない夜の空でしたが・・・、思ったよりも早く寒さの限界がきて再び焚き木の前へ、体は正直でした。
ふたつめは朝日。これでもかというほど着こんで、寝袋に入り、テントのマットで3枚の毛布に包まれて寝ましたが、朝起きたときは頭だけが冷え切っていました。どうやら空はすでに少しずつ明るくなっているようで、起きてすぐにみんなしてテント横の砂丘を登り、朝日を待ちました。暗い空が徐々に透き通った濃い紺色になり、山の際にオレンジ色の層ができてきます。対照的な色の重なりが、まわりの空気を沈めているような、これから明るくなる空のためにじっと何かを溜めているような空でした。きれいな、本当に目がつぶれるような太陽が顔を覗かせてからは、あっという間に空が明るくなりました。それと同時に、とてもあたたかい陽の光が砂漠に広がります。もう、これまでの寒さがうそのようで、生かされているなぁと、太陽ってこんなにあったかいのかと思うくらい気持ちのよい朝日でした。
その後、エルフードの同期隊員のお家で手作りおせちをご馳走になりました。久しぶりの日本の豆やらお雑煮やら芋きんとんなどなど、モロッコでは食べられないようなものばかり、とてもおいしく頂きました。おいしいものがあって、たくさんの笑い声があり、幸せな年明けでした。
たくさんの人たちのおかげで、忘れられない年越し砂漠、新年会になりました。本当にありがとう!
そして、その夜にウジダ行きの夜行バスに乗り込み任地へ。
新しい一年、生活も、環境も、国も、いろんなことが変わる年になると思いますが、自分らしく、今年もやっていきたいと思います。
それでは、本年もどうぞよろしくお願いします。