先日、ある幼稚園に行ってきました。ここの園長先生でもあるボショラ先生は、去年の図工作品展に来てくれた先生です。それから幼稚園でアクティビティをしたり、幼稚園の先生方の講習会でもハッサンと一緒にアクティビティを紹介させてもらいました。U中原幼稚園のすみれ組を卒業して以来、一度も幼稚園に行ったことのない自分が、幼稚園でアクティビティ・・・と不安でしたが、そこは協力隊、同期の幼児教育隊員にいろいろと、丁寧に教えてもらいました。ありがとう!ハッサン宅で準備中、ハッサン劇場「少年と木」の完成に大満足。
さて、幼稚園に到着し、アクティビティを始めました。
できるかな?「うりゃっ」と一人ずつ新聞をパーンチッ!して
びりっとやぶり、「みんなでゆきをつくるよ~」と言って
それをびりびりびりびり。びりびりびりびり。
両手に持って
「1(ワハッド),2(ジュージ),3(ツラーツァ)!!!」で上にぶわぁーーっと投げて
「わ~!!きゃ~!!!」と子どもたちは大はしゃぎでした。
拾うときも地面を這いつくばり、みんな必死です。
そしてまた、
「ゆき~!!!!」
大人が想像するよりも、相当楽しいようです。何回か楽しんだ後は、大きなごみ袋で作った大きな口のかいじゅうの大好物が登場です。「地面に落ちた新聞紙の雪はかいじゅうの大好物、みんな食べさせてあげて~!」というと、どんどん集まってきます。それだけでも楽しそうな子どもたち、5分後にはきれいになっていました。
ハッサンのまねっこ遊び。このときも子どもたちはいい顔でした。海で泳いだり鳥になったり、ハッサンのクラスの1年生も、この遊びは大好きです。
鳥になって飛んでます。
この後、お菓子大好きモハメド君のはみがき劇場を行いました。
アクティビティ終了後、「モハメッド君」にお菓子をあげる女の子。
最後は子どもたちの手形で、好きな色を選んで、一人一ペタリ。
新聞を使って遊ぶことは小学校でもあります。でも、今回のような遊び方があることを知ったのはモロッコに来てからです。これまで、小学校や中学校に勤務し、そのつながりを少-しだけ(申し訳ないくらいの少しだけ)考えたこともありましたが、幼稚園でどんな教育を行っているのか、そこまで考えたことはありませんでした。そして、幼児教育での子どもたちへの細かな配慮や、手立てについていろいろ教えてもらう度に、小学校の活動でも、参考になることがとても多いことに気がつきます。
モロッコに来て、いろんな発見をしています。
ボショラ先生は「遊びながら学ぶことや感じることが大事」だと話してくれました。以前、幼児教育隊員に教えてもらったことと同じです。でも、それをどう実践してくのか、今はたくさんのアイデアを探しているところだそうです。幼稚園は読み書きを学ぶ場所、という考えをもつ保護者の理解を得るためにも、地道な努力が必要です。アクティビティが終了し、子どもたちが帰った後も、ボショラ先生とハッサンは幼稚園の現状についていろいろと話をしていました。先生方への情報提供や日々の活動など、やるべきことはたくさんあるようです。こうして幼児教育に関わる機会をもらったことも、何かの縁。難しいことはできませんが、子どもたちにとって大事なことを、これからも一緒に考えて、一緒に何かできたらいいなぁと思います。