去年も行った図工作品展、今年も行いました。先生方の有志を募り、少しずつ準備を進めてきた作品展。去年と違う点は、当日までの6年生の子どもたちの様子。
作品展が近づくにつれ、お昼休みや、土曜日のお昼からも手伝いに来てくれました。「タケ、何か手伝えることない?」と何人かのメンバーがお昼ご飯を少し早めに食べて、ネズハ先生も一緒に学校に来てくれました。
ネズハ先生は学校ではとても厳しい先生でもあり、生徒指導もバリバリです。そして、いつも子どもの側にいてくれる信頼できる先生でもあります。今回も図書館から図工の作品集を持ってきて、いつもそれを見ていました。そしてときに「これができるかしら。これは難しいわね、よし、これを作るわ。あなたたち、この材料を家から持ってきなさい!」と子どもたちに指示を出すと、いつの間にか材料が集まっています。おかげでペットボトルや牛乳パックにお菓子の袋などなど、たくさんのリサイクル素材が集まりました。今回手伝いに来てくれたのは、そんなネズハ先生のクラスの子どもたち。本当によく動いてくれました。
ハッサンをはじめ、6年生のアブドゥ先生や3年生のマリアンム先生、それに幼稚園のボショラ先生も準備にかけつけてくれました。それまでの過程で、子どもたちや先生方と協力して作品を作り、一緒に準備できたことが今回の一番うれしい出来事でした。
作品の準備が終わり
当日は保護者や近くの幼稚園の先生方、それに協力隊のメンバーが8名も作品展を見にきてくれました。遠いところからバスや電車で、本当にありがたいことです。
ではでは、相方が撮ってくれた子どもたちのいい笑顔を。
みんなで作ったオレンジの木、額縁は牛乳パック
牛乳パックで学校の看板
初めて習ったフランス語で名前のデザイン
メガネ~!
全校生徒の夢が詰まった「夢の花」
今年のハッサン劇場、日本語のかわいい劇もありました
今回の作品展は、子どもたちにとって、先生方にとって、どんな「機会」になったかなぁと、当日を終えて考えました。今回の作品展がどう映り、何を感じたのか、これが今後につながってほしいと願っていますが、それがいつ、どこで、どんなふうにつながるかはまだわかりません。でも、作品をつくる子どもたちの表情や、6年生の実行委員たち、それに先生方の協力に支えられてできた作品展、自分にとってはとてもとても貴重な経験になりました。
同じ日に、相方の学校でも作品展がありました。その学校の作品展は、入った瞬間から「図工のおもしろさ」を感じさせる工夫がたくさんあり、お祭りのように一緒にいる人と作品を楽しむことができる素敵なものでした。普段は何もない場所が、いるだけでわくわくするような空間に変わり、思わず手にとってしまうような発見と楽しさに溢れた作品展、そして「図工ってもっと自由で、おもしろくていいのだ。」という思いが聞こえてきそうな作品展でした。
作品展を行うにあたり、いろいろと話し、教えてもらい、おかげさまで無事にこの日を迎えることができました。共に作品展を終えることができ、感謝感謝です。
任期も残すところあと2ヶ月、実質活動できるのは本当にあと少し、いろんな思いがありますが、子どもや先生と一緒に、自分が楽しむことを忘れずにやっていきたいと思います。