いよいよモロッコへ向けて出発。朝8時に京成成田のホテルから成田空港へ向かう。所要時間は8分、近いと思ったが荷物が重く空港に到着したときにはすでに肩が痛かった。しかしこの肩に感じる重さとこれからの生活への期待感がつながっているように思えてなぜかうれしくもある。“知らない土地への期待感”がどんどん大きくなっていく。
まずはパリに向かう。飛行機の中で2回機内食を食べ、約12時間の空の旅を満喫し、パリについた。到着したのはパリの16時、ちょっとぐったりしながら荷物を受け取り空港内のホテルに向かった。
ホテルについてチェックインを済ませた後、部屋で少し休んでモロッコメンバーでセーヌ川の遊覧船を目指してホテルを出発した。空港からのバスでパリ市内に向かう。情報をもっている仲間がいて、行動を起こす仲間がいてそれに賛同する仲間がいて、やっぱりここにきても仲間に恵まれていることを実感する。
凱旋門近くのバス停にバスが止まり、初めて目の前にした凱旋門は、想像以上に繊細で迫力があった。ちょうど夕日がきれいな時間で、といってもすでに7時を過ぎていたが道路を渡るときに見た凱旋門と空の色が印象的だった。その後セーヌ川クルージング?に乗乗った。売店で買ったサンドウィッチと缶ジュースを飲みながらパリの建物や人を見ることができた。
船の上ではお客さんが楽しそうに写真を撮ったり川沿いを歩く人に手を振ったりしている。自分たちも道を歩く人や川沿いで休んでいる人に手を振ると、かなり多くの人が手を振り返してくれる。パリの人たちは、自分たちの街に来て楽しそうにしている観光客を見るのが好きなのかもしれない
この船の上で一人の男の子と話をした。この子は日本人でもフランス人でもなく、アフリカンでもなかったが、乗ったときからちょっとまわりを気にしながらお父さんらしき人ともう一人の大人と一緒に座っていた。彼の名前はMubaRak。14歳でクウェート出身。まわりの観光客がいろんな人に手を振っている中、ちょっとだけ寂しそうな顔でいすにじっと座っていた。お父さん(?)はフードをかぶりほとんといすからうごかなかったが、もう一人のおじさん(?)は女の子と終始女の子と話していた。MubaRakにも「おい、MubaRak!そんなとこに座っていないで一緒に写真を撮ろう!」みたいなことを言って彼を誘ったが、彼は恥ずかしそうになかなか動かなかった。しかしこういうときは女の子の方が積極的なのか、「一緒に撮ろうよ!」と言わんばかりの笑顔ですっと彼の横に並んだ。彼もそんな彼女たちの行動に安心したのか、とってもいい笑顔でカメラの方を向いていた。やっぱりまわりの人の関わり方って大事だ。
結局夜11時ごろにパリの初メトロでホテルに向かった。短いけとパリの名所を見ることができて満足、明日はいよいよモロッコ!