先月の作品展に、何人かの幼稚園の先生が来てくれました。そのとき2人の園長先生からハッサンに「今度うちの幼稚園で何かやってくれない?」というお願いがあったらしく、先週2人で行ってきました、初幼稚園です。1日目は学校から5分くらいの場所にある幼稚園。普通の家を幼稚園兼自宅として利用しているそうですが、モロッコの家は大きいので15人のちびっ子たちが入る教室が2つ、そしてパテオと呼ばれる中庭もあり、今回はその中庭に机や椅子を運び、子どもたちとアクティビティをいくつかしました。ハッサン作のモンスターとあいさつに始まり、紙コップロケット、紙ヘリコプター、釣り遊び、読み聞かせ、連想ゲームなど最初は少し緊張していた子どもたちも次第に慣れてきました。
最後にハッサンはロバの絵を見せて何やら子どもたちに話をしていました。子どもたちもじ~っと聞いています。後から聞くと次のようなことを話していたそうです。「ロバは神様が作った動物なんだ。叩いてはいけないし荷物も持たせすぎちゃいけない。ご飯やお水もちゃんとあげて大事にしないといけないんだ。家族と一緒だよ。」モロッコでは農作物の運搬用によくロバが道を歩いています。重すぎる荷物のためかどうかわかりませんが、背中に生傷を負ったまま働いているロバもたまに見かけます。
幼稚園や学校でのいろんな体験は、子どもたちにとって大事だ、と思いますが、それをなかなか上手に説明できない今の自分。
でも、同じ思いでいるモロッコの先生とこうして活動できることと、子どもたちのうれしそうな顔が、ここで何かをする大きなエネルギーになっています。