先日、相方が活動先でお世話になっているというケリンムさん宅で、クスクスをご馳走になった。
モロッコの伝統料理であるクスクス。時間をかけて、その家庭でしか味わえない絶妙な味付けで野菜とお肉をじっくり煮込み、クスクスは3回も蒸し、ゆっくりと時間をかけて料理される。聞くところによると3時間はかかるとか。そして大の大人が両手で抱えるほどの大きなタジン鍋に、山盛りにクスクスを盛り、あつあつのスープをかけ野菜と鶏肉を盛り付けて、完成!(・・・なんてえらそうに料理の手順なんか書いているけれど、もちろん作ったこともなく、いつもお腹いっぱい食べさせらもらうだけで、ひどいときにはそのまま昼寝までするようになっています。)
冬の晴れた日だからなのか、この日の空はとても青く、気持ちいい天気だった。ちょうどいい広さの庭の隅っこには鶏小屋があり、畑もある。鶏のえさをめあてにやってきた鳩には、ケリンムさんからえさが振舞われる。きれいに手入れされている畑には元気なパセリが育つ。子どもたちも遊べて、緑の多い、なんだかとても気持ちの安らぐ庭だった。そこにあるテーブルに、できあがったクスクスを運んできて、家族揃って「ビスミッラー(いただきます)。」
後からかけるレーズンを使った甘いソースが味のアクセントにちょうどよく、自家菜園で採れたかぼちゃもやさしい味で口の中ですっととろけて本当においしい。モロッコに来て初めて食べたクスクス、食べる度に好きになってきている気がします。
家の中も庭も関係なく元気に走り回るカウチャ(家の廊下でスライディングばかりして「もう一回?」と聞いてもないのにやり続けたり、あつあつのクスクスをつまみ食いしてお母さんに怒られたりと、見ているだけでとにかくかわいくておもしろい。)と遊びながら、あたたかい家族の中で、とても心地よい金曜日を味わいました。
声をかけてくれた相方とケリンムさん家族に、感謝!